ミャンマー学習帳

もうすぐミャンマーにお引越しするので、かの国の気になるところをちまちまとお勉強中。

右側通行、右ハンドルの国

また生活事情についてですが、簡単にメモだけ。

ミャンマーには日本メーカーの中古車が非常に多いです。
これは今のミャンマーと日本の接点の一つとして、ミャンマーを訪れた日本人には最も目に入りやすいポイントの一つらしく、日本メディアのミャンマー紹介記事でもよく触れられていますね。
私は車に無頓着なので、最初このことに気付かなかったのですが、確かに去年ミャンマーに遊びに行ったときのツアーガイドのおじさんの車は、80年代の終わりに我が家にあったのと似たようなレトロなカローラ。
「最近綺麗な車が街に増えたんだよー、大体日本車だよー」とおじさん嬉しそうに語ってました(ちょうど輸入が一気に増えた頃だったのですね)。

そんな風に言われると、日本人としてはうっかり嬉しくなっちゃうわけですが、実はこの国、右側通行。
街を走る日本車は右ハンドル。
なかなかに違和感がありますが、やっぱり世界的にも珍しいようです。ウィキペディアによれば、他にロシア東部、モンゴル、北朝鮮、アフガニスタン等で起きている現象だとか。

ミャンマーは元英領なので日本と同じ左側通行だったそうですが、植民地時代のカラー払拭の一環だか、占い師による助言の結果だか何だかで、右側通行になったようです。
まあ日本でも左ハンドルの外車を運転している人だっているわけで、慣れればさして実害はないのかしら…と思ったのですが、乗合バスなどは乗降口があらぬ向き(降りればそこは対向車線)についているので危険で不便だとか。
車体の右側をくりぬいて新たに乗降口を作ったり、運転席を左に移したりして対応しているケースもあるようです。

それでも敢えて今でも日本車を輸入し続けるのはなぜなのか。
もっと言えば、何で左ハンドルの韓国車を輸入しないんだろう、と最近疑問に思っていたのです(韓国は右側通行の国)。
そこは親日国ですから☆ という意見もあるかもしれませんが、おそらく何かしら経済合理性のある説明もできるのだろうな、と…。
日本車の品質に対する定評や、メンテナンスにかかるコストまで考えると総合的にお買い得、といった事情もありそうですが、韓国の中古車市場へのアクセスが難しいのかなー、とか、おそらく輸送費が最も安く済むであろう近隣国の一つ・タイ(左側通行)の中古車市場から輸入すると日本車主体(タイも日本車のシェアが圧倒的に高い)ということになるのかなー、とか勝手に予測してました。

そんな疑問をちょっとだけ解消してくれたのが、こちらの記事(だいぶ前のものですが)。
http://www.ajmmc.org/2012/03/post-436.html
やはり乗合バスについては、左ハンドルの韓国車への切り替えが起きているとのこと。
うん、そりゃそうなるでしょうねぇ。

今後この件、どう変わっていくんでしょう。
ミャンマーが右側通行を採用したのは、1970年とのこと。もう随分前のことです。
その中を右ハンドルの日本車が走っているのも、今に始まった話ではない模様。
そうなると一般の人はきっと右ハンドル右側通行での運転にすっかり慣れているでしょうから、バス以外で左ハンドル車の人気が上がるということはそんなにないんじゃないかな、というのが私の勝手な予測です。
仕事などで訪れる外国人が増えるに従い、外国人の間で左ハンドル車の需要が高まるということはありそうですが。
(私もおそらく左ハンドル車に乗ることになるようです。自分で運転することはあまりなさそうな気がしますが)